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2016.01.05

「りくと光輝く坂道」

毎朝のりくの散歩中、必ず寄る坂道がある。通称(といっても私が勝手にそう名付けた)「トゲトゲ坂」は、晴れた日には朝陽が昇るゆったりと九の字カーブの古い舗装された道である。
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彼と海を眺めながら、ジャケットのポケットに忍ばせたスマートフォンからポ-ルモーリアやリチャードクレーダーマンなどのメロディーを聴きながら過ごす時間は、新しい一日の始まりを予感させるには充分である。

秋、黄色い花が咲き冬に向けて丸いトゲの塊になり先端が二股の「センダングサ」が道の脇に派生している。
どうやら犬などの動物に運ばれ繁殖する習性があるらしい。
りくが突進しようものなら、ふさふさの全身の毛にトゲトゲが刺さり、帰宅後一つ一つ抜く作業が待っている。

りくも私も学習本能で「センダングサ」に近づかないようになったが、道に落ちているトゲトゲが足に付くのは避けようがないが。。
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海の背面には、フェンスが外側に膨らんでしまった、すでに閉鎖になったテニスコートや廃墟になった病院のような建物、その灰色の配色と見事に実った黄色のミカンが対照的だ。
私に絵の才能があったらきっとキャンバスに描くことだろう。

早朝、誰もいない明るい坂道、私たちだけの秘密の場所へ、きっと明日も明後日も、そしていつの日か想い出になってもトゲトゲ坂から海を眺めている事だろう。
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