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2016.09.03

深遠なる霞

【但書 以下は小説の草稿です】 

朝、巡回はじまり、最上階。早朝ラウンジでコーヒーなどをセットしながら、今朝は靄に包まれた自然の景色が望めます。。。お客さまと話しながら、やっぱり【霧】じゃなくて靄(もや)だな〜と一人思考していた。

事故当日の早朝4時、奥湯河原 は霧に包まれた幻想を醸し出していた。

仕事はそこそこに面白かったが、何かが違っていた。ずっと不満を抱えたまま自分を騙して仕事を続けていた。  靄の日から、2連休だった。帰宅してから10時開店のスーパーへ行き、自宅で過ごし仮眠して、夜いつもの様に仕事に行くつもりが休みだと気がつき、それでもクルマのキーだけを持って彷徨っていたが、自殺願望は明白だった。  メガネなし、免許証財布なし、シートベルトしない。死ぬのにそんな準備など必要があるわけがない。  スピードは出さない、ヘッドライトはアップのまま、伊東方面を目指した。もちろん単独事故、絶対にそのことだけ意識し、海側防波堤スレスレ走り断崖から飛び込むつもりだった。  だが、伊東あたりまで防波堤が続くと思った瞬間、壁にぶつかり、反動で反対車線の山側の側壁に激突、クルマが停止したらしい。  記憶は既に無かった、マンションを出てからずっと、ずっと何も覚えていない。      

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